ギザギザハートで診療中

うつ病になって少し落ち着きつつある医療関係者の日記

転職

転職して3日目。

上司は優しく丁寧に指導してくれて、今までとは全く違う業務になり仕事内容に慣れずたくさん仕事が溜まってゆくけれど残業もしなくていいよ、早く帰りなさいと社会人1年目のような扱いを受けております。

やっぱり今までとは少し違う視点や知識も求められるので補充が必要で、今はまだ無理しなくていいけれど少しずつ知識のブラッシュアップは必要でしょうね。


私はよく逆算?をする。

医局からの無言の圧力でいつかは自分は大学院に行かなければならないように考えてしまう。

※ちなみに、多くの医師は大学病院の医局に所属し、その医局の母体となる大学病院である期間勤務医する事を求められることが一般的には多い。大学院(博士課程)を選択する医師も全体の半数ほどおり、4年間日々の検査外来病棟業務をこなしながら研究その他数多くの雑用(データ整理その他)を進めて英語論文作成をする。論文が2-3例アクセプトされれば晴れて卒業だか論文ができなければ、できるまで卒業できない。
ちなみに大学院に進学しそうした2足のわらじをはく生活はかなり激務であり、毎日日付を跨ぐことはザラでおまけにそこまで給料も良くない。私の医局では大学院生活の4年間は家庭のことはそっと見ないふりをするしかないと先輩には言われました。私の医局では大学院に行くことがほぼ義務のような感じですが、病気になったので私の進路は大きく逸れており現時点ではファジーです。


そこで今医師8年目で、今の病院に2-3年いるとしてまたそこから2-3年また市中病院で過ごし、そこから大学に帰学するとと病棟まわり1年と大学院4年だから医師20年目くらいになるな‥そしたら何歳で子どもは何歳になる‥家はいつ建てよう‥2人目はいつが良いか、それとも難しいのか‥


一般的には今の仕事は楽な部類に入るだろうけれど、大学院に行くとなるとかなり遠回りに感じたのが本音でした。

大学院に行くメリットとしては、博士号を得ることでプライドを満たすことができること、プレゼン能力や英語、論文をはじめエビデンスの取捨選択が上手になり日々の診療を深めることができること。
デメリットとしては、実験論文学会発表その他数多くの雑務に追われるとかなりハードなスケジュールになり場合によっては睡眠時間が取れずうつの再発の可能性が高まること。
私は一回うつで休職し職歴も空いてしまった過去がありうつ病の再発率は普通の人よりかなり高いことを勘案すると家庭も持ちまた働けないほどのうつを再発することは収入面でも痛く(妻は資格もなく私のような収入は望めない)、万が一空白期間が生じれば今後の就職にも支障が出る。

再発を懸念すると、妻には怒られるけれど家を買ったり車を買ったり大きな買い物は躊躇される。
どうやら家庭を持った以上、自分より大事な家族にひもじい思いをさせるのは難しい。
それなら結婚するなと言われると何も言えません。


自分はこうなりたいと具体的な目標を決めて、そこからどうすべきか逆算しようと思っている。

本当は、大学院に行って苦労してでも博士号を取る過程で自分を成長させたいのはやまやまだけれど現実を見なきゃいけないこともわかっている。

100点を狙っても60点しか取れない事もある。

配偶者が医者で、大学院に行っていればなんて事もクヨクヨ考える。

俺の人生いつでもクヨクヨ。

勝ちを拾うより負けない生き方を、もっと言えば死なない生き方を。

一応みっともないプライドで、ファイテングポーズくらいとらせてください。
統計学、英語など勉強もしたい。

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まあとりあえず新しい仕事に慣れてからがんばろう。